生理とは

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生理とは

私たちが何気なく「生理」といっている言葉は、医学的には「月経」といいます。生理とは、「生理的出血」からきている言葉です。たしかに私たちの目に見える生理の現象は、経血が体の外に排出される月経期ですし、人によっては、生理を「生理痛」という辛い症状と結びつけて考えているかもしれませんね。

生理は、妊娠に備えて一定の周期で女性の子宮内膜が厚みを増し、排卵後、受精・着床しなかった場合には不用になった子宮内膜が血液とともに体の外に排出される、という女性の生殖機能です。ですから、出血が見える月経期間中だけではなく、女性の体の中では

月経後、排卵日に向けて子宮内膜が増殖していく期間
排卵

受精・着床に備える期間
月経

というサイクルをずっと繰り返していることになります。このような生理の1サイクルは正常な場合、約28日です。

生理の周期をコントロールしているのが、ホルモンと自律神経です。生理に関係するホルモンの主なものには、視床下部からの指令で、脳下垂体から分泌される卵胞刺激ホルモンと黄体化ホルモン、卵胞や黄体から分泌されるエストロゲンとプロゲステロン(黄体ホルモン)の4種類です。

視床下部は、脳下垂体への指令によるホルモンのコントロールだけではなく自律神経の働きもコントロールしています。そのために視床下部が強いストレスを受けると、生理痛などの月経困難症、生理周期の乱れなどのトラブルが起きることもあります。また、体全体の機能を統括している視床下部は、栄養状態の影響も受けやすく、急激なダイエットや過剰な運動によって、「生命の維持に問題ある」と判断すると、女性ホルモンの分泌が抑えられ、月経そのものがストップしてしまうこともあります。

生理が、妊娠に備えた体の機能、とだけ考えると、特に生理痛などの辛い症状がある人は生理をネガティブに考えてしまいがちですが、女性は生理によってほぼ毎月、体のデトックス(解毒)を行うことができる、と考えることもできます。

また、生理の周期に合わせてホルモンが増減したり、骨盤や頭蓋骨の結合の状態も変わったりすることで、女性の体にリズムが生まれます。

生理の直後、女性ホルモンのエストロゲンが活発に分泌されている期間は、痩せやすかったり、肌がきれいになったりという経験は多くの女性が持っているのではないでしょうか。生理周期に伴う体のリズムを上手に活用することで、もっときれいに、心地よく生活することができる、と生理をポジティブに捉えると、生理痛やPMS(月経前緊張症)の状態も変わってくるかもしれません。

生理が起こる仕組み

私たちの体は、毎月、妊娠のための準備をしています。生理による出血は、妊娠が成立せず、必要なくなった準備=子宮内膜が体の外に排出されたものです。

生理は、脳の視床下部と下垂体、女性生殖器の子宮と卵巣が一つのチームとなって連携して起こります。

女性は生まれたときから体の中に、原始卵胞という卵子の「もと」を持っています。

前の月経が終わり、大脳の視床下部からの命令で脳下垂体が卵胞刺激ホルモンを分泌すると、たくさんある原始卵胞の一つが発育し、成熟した卵胞はエストロゲンを分泌します。

エストロゲンの働きによって、前の月経で一度はがれた子宮内膜は再び増殖し、妊娠に適した状態になるように厚みをましていきます。

月経後から約2週間、血液中のエストロゲンの量がピークになると、脳下垂体からは卵胞刺激ホルモンに代わって、黄体化ホルモンが分泌されます。黄体化ホルモンの働きで、卵胞から卵子が飛び出して排卵が起こります。

卵子は、卵管采に取り込まれ、子宮内に移動していきます。

卵子が飛び出した後の卵胞は黄体に変化し、黄体ホルモンを分泌します。黄体ホルモンの働きによって、子宮内膜はさらに受精卵の着床に適した状態に変化していきます。排卵から7~10日たっても、受精卵が子宮に着床せず、妊娠が成立しなければ、黄体は白体に変化して、黄体ホルモンの分泌量は急激に減り、子宮内膜は血液とともに体の外に排出されて、月経となります。月経時には、経血がスムーズに排出されるように、子宮が収縮します。

この収縮がなんらかの原因で必要以上に強く、強い痛みとして感じられるのが生理痛です。また、生理前にむくみや下肢の痺れ、肩こり、頭痛などの不快感を感じる人もいますが、これらの不快感は、黄体ホルモンによって、体の中に水分が滞留しやすくなっていたり、っ子宮周辺に血液が集まることによって骨盤内の血行が滞りやすくなることが起きると考えられます。

ところで、このような生理が起こる仕組みは、脳の中の視床下部や下垂体、おなかの中の子宮、卵巣など、目に見えないところで起こっているために、どうしても意識しにくいものです。敏感な人では、排卵時に胸が張ったり、排卵痛を感じたりすることもあるようですが、誰でにも簡単に体の状態を知ることができるのが、「基礎体温」です。

基礎体温は、正常な場合は、排卵日をはさんで、二相に分かれます。月経から排卵日までの約2週間は低温期、排卵後から月経開始までは高温期で、低温期から高温期に変わる排卵日には、一度大きくガクンと体温が下がります。

基礎体温は、メモリが細かい婦人体温計で、目が覚めたらおきだす前に舌の下で計ります。忙しい人は、デジタル式の婦人体温計や、自動的に計った体温を記録してグラフにまでしてくれるタイプの婦人体温計を選ぶと手軽です。

生理痛などのトラブルがある人は、自分の体の状態を知るために、基礎体温をつけてみることをおすすめします。

生理周期について

月経周期の正しい数え方を知っていますか?

前の月経が終わった日から数えるのは間違いです。

正しくは、前回の月経が始まった日を1日目とし、次の月経が始まるまでの日数を数えます。月経周期(生理周期)は通常28日といわれますが、目安としては25日~38日の間であれば、正常範囲です。中には、毎回生理周期の日数が違う、という人もいます。

生理の周期をコントロールしている大脳の視床下部・下垂体は、ストレスの影響を受けやすいデリケートな部分なので、ハードワークや転居などの環境の変化によって、ホルモンの分泌の状態が変わり、一時的に生理周期が乱れることもあります。月経開始の日がいつもより前後にずれることがあっても、差が1週間程度であれば心配がありません。

一方で、いつも周期が24日以内で1か月の間に2回以上の月経がある頻発月経、周期が39日以上で1年に数回しか月経がない稀発月経の場合、注意が必要です。

月経があっても排卵が確認できない無排卵月経や、妊娠の可能性がないのに月経がストップしている(続発性無月経)場合は、そのまま放っておくと将来的に不妊症につながったり、20代・30代でも更年期障害のような症状が起きることがあります。

無排卵月経や、続発性無月経である場合、排卵がない、ということは、主に卵胞から分泌されるエストロゲン(女性ホルモン)の量が過少である、ということなので、美容上もマイナスの影響がありますし、女性の場合は、エストロゲンがカルシウムの代謝も担っていますので、骨量にも影響します。

排卵しなければ黄体もできませんので、主に排卵後の黄体から分泌されるプロゲステロンも過少となります。

月経そのものの日数が長く経血量が多い場合は、子宮筋腫や子宮内膜症などの婦人系の病気である場合もあります。

生理周期に異常が見られた場合、婦人科での治療は、エストロゲン、プロゲステロンを仮想の生理周期に合わせて約2週間づつ服用することが多いようです。また、場合によっては、脳下垂体の働き自体が低くなって生理周期に関係するホルモン以外にも分泌が乱れていないか、血液検査を行います。
ちなみに、女性ホルモン剤を服用している期間中は、乳がんに罹患する可能性が多少なりとも高くなるので半年に1回、乳がんの検査を行います。

生理不順は「体質」と軽く考えがちですが、女性の健康のバロメーターです。おかしいな、と思ったら、まず、基礎体温をつけましょう。婦人科にかかる場合も、1ヶ月分以上の基礎体温表があると話がスムーズです。

基礎体温表が二相性になり、高温期から低温期に切り替わるときにガクッと低温になる排卵が確認できれば心配はありませんが、排卵日が確認できない場合には、早めに婦人科に相談しましょう。


生理の経血量

月経時の経血の量はどれくらいなのでしょうか?

月経時の経血の量は、正常な場合で、毎月50~120gといいます。

個人的には、多い日には「ざっ」と流れるような感覚があるので、もっと多いような気がしていたのですが、3~5日の月経期間全体でこの程度の経血量、というのは少ないような気もします。

それにしても、倍以上の開きがありますね。経血の量は、個人差が大きいのですね。

また、生理用品にも「多い日」「少ない日」などの種類があるように、日によって量は違います。だいたい、多くの女性が経験しているように、2日目がいちばん経血量が多く、3日目、4日目と少なくなっていく、というのが普通です。

ただ、重さで言われても、それがどれくらいの量なのか、ぴんとこないかもしれません。

一番多い2日目でも、2時間おきくらいに生理用ナプキンやタンポンを交換すればすむくらいであれば、正常の範囲なのだそうです。

これよりも極端に多い、または少ない、場合は、それぞれ過多月経、過少月経、ということになります。
過多月経の場合、子宮筋腫や子宮内膜症などの婦人系の病気が原因となっていることもあります。特に、毎月どんどん量が増えていき、痛みも強くなっていく、また経血と一緒にレバー状の塊が出てくる、という場合は注意が必要です。子宮内膜がはがれる、といっても、普通は大きなかたまりになっていることはあまりないのだそうです。

経血の中には、スムーズに排出するために血液を固まらせない酵素が含まれています。それでもかたまりになる、ということは酵素の働きが間に合わないくらい経血が多い、ということです。そこでかたまりになってしまった経血を子宮外に出すために、子宮を強く収縮しなければならず、生理痛も強くなります。

30代後半を過ぎると次第に女性ホルモンの分泌量が少なくなるのに伴い、経血の量も少なくなる傾向があります。20代から30代前半の、まだ女性ホルモンの働きが活発な時期に経血量が極端に少なくてほとんど生理用品が必要なかったり、月経が2日程度で終わってしまったりする人は、無排卵月経である可能性もあります。まずは基礎体温を測って二相性、排卵の有無を確認してみましょう。

経血の量は、人と比べることができないので、多い、少ない、といっても感覚的なものになってしまいますが、思わぬ病気が隠れていたり、無排卵であることもあります。放置した長い期間が経ってしまうと、治療にも時間がかかりますので、「強い痛みを伴う過多月経」「まだ若いのに出血持続期間が短すぎる、量が少なすぎる」といった場合は、婦人科で原因を確認したほうがよいでしょう。


生理用品の選び方

生理用品には、大きく分けて、ナプキンとタンポンがあり、人によって好みやライフスタイルなどで使い分けているかと思います。

生理の量が多いな、という方や、仕事の関係で都合のよいときにトイレに立つことが難しい方の中には、ナプキンとタンポンをダブルで使っている方もいます。

最近、生理痛などの月経トラブルに悩んでいる女性の間で、布ナプキンが話題になっています。以前は、一部の自然食やエコロジーに関心がある人の間で使われていて、取りあつかいも自然食品店やオーガニックコットンを販売するお店だけだったのですが、このごろでは大手の通販会社でもオリジナルの布ナプキンを開発・販売するようになりました。

布ナプキンというのは文字通り、布でできた生理用ナプキンのことで、布製ですから使い捨てにはせず、洗濯して何度も使用します。

赤ちゃんの紙おむつと布おむつの違いみたいなものですね。

実際に、布ナプキンを使っている女性たちから、「かぶれない」「ムレない」など使用感がよい、という他に「生理痛が軽くなった」「月経周期が整った」という声があるのです。使ってみると、確かにある程度経血が出た後でも冷たくならずに温かい感じがします。

通常のナプキンやタンポンの漂白などに使われている化学物質(漂白剤など)に反応しやすい人にとっては、オーガニックコットンの布ナプキンはそのような肌ストレスの解消法にはなると思います。

布ナプキン未経験の方には、使用済みのものを持ち歩くことや、洗濯、また特に夜など経血が漏れないか、ということについての不安があると思います。今は持ち歩きのためのポーチ、ずれ止めのスナップ付のナプキンなどもあり、洗濯は重曹を使ってつけおきすると思ったより簡単にきれいになります。

色柄ものを選べば多少の汚れの残りはあまり気になりません。ただ、布ナプキンで生理痛が軽減、というのは、生理痛の解消法としてはっきり確認されている方法ではないので、個人差がありますし、毎月痛みや経血の量が増えていくというような場合は器質的な問題がないか、婦人科を受診する必要があります。自分にとって快適で生理痛も軽くなればラッキー、というくらいの気持ちで使ってみるのがよいのではないでしょうか。

敏感肌で、かぶれが気になるけれど、ライフスタイルやスポーツなど、使い捨てナプキン、またはタンポンがどうしても必要、という場合、オーガニックコットン製で無漂白のナプキン・タンポンも、通販などで入手することができます。

自分に合った生理用品を選び、少しでも快適に生理期間を過ごしたいですね。

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