私たちの体は、毎月、妊娠のための準備をしています。生理による出血は、妊娠が成立せず、必要なくなった準備=子宮内膜が体の外に排出されたものです。
生理は、脳の視床下部と下垂体、女性生殖器の子宮と卵巣が一つのチームとなって連携して起こります。
女性は生まれたときから体の中に、原始卵胞という卵子の「もと」を持っています。
前の月経が終わり、大脳の視床下部からの命令で脳下垂体が卵胞刺激ホルモンを分泌すると、たくさんある原始卵胞の一つが発育し、成熟した卵胞はエストロゲンを分泌します。
エストロゲンの働きによって、前の月経で一度はがれた子宮内膜は再び増殖し、妊娠に適した状態になるように厚みをましていきます。
月経後から約2週間、血液中のエストロゲンの量がピークになると、脳下垂体からは卵胞刺激ホルモンに代わって、黄体化ホルモンが分泌されます。黄体化ホルモンの働きで、卵胞から卵子が飛び出して排卵が起こります。
卵子は、卵管采に取り込まれ、子宮内に移動していきます。
卵子が飛び出した後の卵胞は黄体に変化し、黄体ホルモンを分泌します。黄体ホルモンの働きによって、子宮内膜はさらに受精卵の着床に適した状態に変化していきます。排卵から7~10日たっても、受精卵が子宮に着床せず、妊娠が成立しなければ、黄体は白体に変化して、黄体ホルモンの分泌量は急激に減り、子宮内膜は血液とともに体の外に排出されて、月経となります。月経時には、経血がスムーズに排出されるように、子宮が収縮します。
この収縮がなんらかの原因で必要以上に強く、強い痛みとして感じられるのが生理痛です。また、生理前にむくみや下肢の痺れ、肩こり、頭痛などの不快感を感じる人もいますが、これらの不快感は、黄体ホルモンによって、体の中に水分が滞留しやすくなっていたり、っ子宮周辺に血液が集まることによって骨盤内の血行が滞りやすくなることが起きると考えられます。
ところで、このような生理が起こる仕組みは、脳の中の視床下部や下垂体、おなかの中の子宮、卵巣など、目に見えないところで起こっているために、どうしても意識しにくいものです。敏感な人では、排卵時に胸が張ったり、排卵痛を感じたりすることもあるようですが、誰でにも簡単に体の状態を知ることができるのが、「基礎体温」です。
基礎体温は、正常な場合は、排卵日をはさんで、二相に分かれます。月経から排卵日までの約2週間は低温期、排卵後から月経開始までは高温期で、低温期から高温期に変わる排卵日には、一度大きくガクンと体温が下がります。
基礎体温は、メモリが細かい婦人体温計で、目が覚めたらおきだす前に舌の下で計ります。忙しい人は、デジタル式の婦人体温計や、自動的に計った体温を記録してグラフにまでしてくれるタイプの婦人体温計を選ぶと手軽です。
生理痛などのトラブルがある人は、自分の体の状態を知るために、基礎体温をつけてみることをおすすめします。
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